色鉛筆でクリスマスのポストカード メイキング
こんにちは!また、今回から新しいお題になります。もともと、季節的なお題は描いてませんでしたが、暑中見舞い、ハロウィンと描いたので、やはりクリスマスも描いて見ようと思います。ということで今回はサンタクロース!!です。パチパチパチパチパチパチパチパチ‼︎
サンタクロースと言えば、ふくよかな白いお髭のお爺さんですね。それでは早速、下描きを書いていきます。
サンタクロース01
相変わらず下描きではわかりにくいですね。わかりにくいですが、ふくよかなお爺さんはやめました。現代のリアルなサンタクロースを書こうと思います。核家族が増える現代においてサンタクロースを演じるのは、お父さんです。子供のために良かれと思いコスチュームを揃えてサンタクロースになりきります。なんだったら、クリスマスのために、ヒゲまで伸ばします。しかし、現代のネット社会ではサンタクロースが実在しないと言う事を、小さな子供でも知っていますし、そもそも、自前のヒゲで衣裳だけ変えたのではただのコスプレ!変装にはならない!そんなこんなでクリスマスパーティーでやらかしたお父さん、、、父親の威厳は地に落ち、シャンパンとタバコを片手に、哀愁を漂わせます。と言うシュチュエーションです。
サンタクロース02
それでは、いよいよ色鉛筆で塗っていきます。まずはサンタクロースの赤い服、顔、手などの輪郭を描いていきます。服は赤系の色鉛筆、顔や腕は肌色の色鉛筆で塗っていきます。
サンタクロース03
服を塗っていきましょう。サンタクロースの服と言えば赤ですが、やはり、ふわふわ感があってあったかそうなイメージですから、生地も厚みがあります。そんな風なイメージを沸かせながら塗っていきます。明るい部分はオレンジ系の色鉛筆で塗っていきます。光が当たっている部分です。
サンタクロース04
光が当たっているので白く感じますが、周りに赤色を塗ればバランスよく明るく感じると思います。その周りの赤色を塗っていきます。
サンタクロース05
今度は濃いめの赤紫色の色鉛筆で塗っていきます。
サンタクロース06
黒の色鉛筆も塗っていきます。シワのくぼんだ陰の部分です。黒は中間色、陰の色などいろんな色鉛筆を混ぜていけば、表現できるのであまり使いませんが、服の生地が厚めなので濃い陰を表現しようと思い、黒で塗ってみました。
サンタクロース07
全体的に色を重ねて、濃くしながらグラデーションも整えていきます。手首や襟の白いふわふわとの境目はアバウトに塗っています。そっちの方が毛先のふわふわ感が出ると思いますので。
サンタクロース08
同じ要領で画面右の左肩周りを赤系、オレンジ系の色鉛筆で塗っていきます。濃い色鉛筆から塗っていますが、基本的にはいっしょです。
サンタクロース09
グラデーション、色目を整えていきます。
サンタクロース10
右手の服の裏地が見えている部分も塗っていきます。同じ要領ですが、全体的に陰になっているので濃い目の色鉛筆を使って塗っていきます。
サンタクロース11
サンタクロース12
サンタクロース13
サンタクロース14
サンタクロース15
サンタクロース16
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サンタクロース18
サンタクロース19
サンタクロース20
さて、皆さんサンタクロースのモデルになった方はご存知でしょうか?4世紀にセント・ニコラスと言う司教さんがいたそうでこの方がサンタクロースのもとになったそうです。貧しくて娘をお嫁にいかせてやれない家に、夜中、こっそり窓から金貨を投げ入れてあげたそうで、それがかけてあったくつ下に入ったのが、クリスマスにくつ下をつるす由来だそうです。それが色々あって今のクリスマスやサンタクロースになっているんですね。そんな感動のお話も現代では、売り手にとっては掻き入れどき。世間のお父さんにクリスマスは甘くありません。
そんな、愚痴を漏らしながら赤い帽子も塗っていきます。服と同じ素材なので同じ色鉛筆を使います。陰の部分に少し青系の色鉛筆を重ねて塗っていくといいと思います。
サンタクロース20
サンタクロース21
サンタクロース22
赤い服が概ね塗れたので今度は手前のシャンパンの瓶を塗っていきましょう。サンタクロースにピントが合っているので手前のシャンパンとガラスの灰皿はボケて見えている設定です。見せたいものに自然と目が行くので写真を撮るときには便利な技法ですね。色鉛筆でそれをどう表現するか?しっかり写真を見るのが一番ですね。ちなみに私の使用しているスマートホンは3、4年前に買い替えたものですが、最近のスマートホンにはボタンひとつで背景をぼかして写真を撮れる機能があるようで、驚かされました。どんどん便利になる機能ですが、やはり基本的なことが押さえられていなければいい写真は撮れませんから基本が重要ですね。
まずは緑色系統の色鉛筆で薄い、中間、濃いと塗り分けます。縁はピンぼけしてるのでアバウトです。
サンタクロース23
サンタクロース24
今度は金色のラベルを塗ります。柄の部分は赤系の色鉛筆で、金色は黄色と、オレンジと茶色の色鉛筆あたりを中心に塗っていきます。
サンタクロース25
サンタクロース26
全体的に濃くしていきながら、濃い部分を黒の色鉛筆で重ね塗りしていきます。濃い部分が黒くなっていくと、ガラスっぽさが出ますね。ラベルも本物のゴールドではないのですが、金色らしくなってきます。
サンタクロース27
サンタクロース28
右手に持っているタバコを塗っていきましょう。まずは灰色の色鉛筆で薄く輪郭と陰を塗っていきます。
サンタクロース29
今度は黒の色鉛筆で濃い陰とタバコの先端の火がついている部分を塗っていきましょう。先端の部分は点々を書くようにして塗っていきます。
サンタクロース30
最後にタバコの吸口の部分をオレンジ系の色鉛筆で塗っていきます。
サンタクロース31
ひとまずタバコはこんな感じです。タバコの煙は後で塗ることにしましょう。
管理人はタバコは全く吸わない、でも副流煙は平気という都合のいい体質なんですが、喫煙者の方にとっては肩身がせまい時代になってきましたね。タバコ業界も売り上げは下がる一方なのかと思いきやそうでもないようです。人員削減や、伸びない国内に見切りをつけて海外進出などで利益を伸ばしているそうです。タバコがいい悪いはおいておいてこの逆行で利益を伸ばしているのは凄いですね。喫煙者の方もいっそのことタバコに見切りをつけてタバコを色鉛筆なんかに持ち替えてみてはどうでしょう?形も似てますし、、、そんな簡単なものじゃありませんよね、、、
タバコを持っている右手を塗っていきます。陰の部分を灰色の色鉛筆で塗っていきます。タバコの影も忘れずに塗りましょう。
サンタクロース32
赤みがある部分をピンクの色鉛筆で塗っていきます。肌色だけでなくこういう色が入ると人の肌っぽくなってきますよね。
サンタクロース33
肌色とオレンジ系の色鉛筆で塗っていきます。爪の部分は塗り残す感じか薄く肌色の色鉛筆でなぞる程度色を乗せていきます。
サンタクロース34
少しだけ見えている左手も右手と同じ色鉛筆で塗っていきます。
サンタクロース35
サンタクロース36
今度はいよいよ顔を塗っていきましょう。顔も基本的には、手を塗った時の色鉛筆を使って塗っていきます。まずは、赤みのあるところをピンク色の色鉛筆で、肌色ところを肌色の色鉛筆で、しわで陰の濃い部分を茶色の色鉛筆で塗っていきます。白く光りがあたった部分はまだ塗り残しておきます。
サンタクロース37
なんかピンクに目がいくのです真っ赤なお鼻のサンタクロースに見えてしまいますね。後々、色を重ねて調整していきます。
サンタクロース38
灰色の色鉛筆で陰の部分、目の輪郭を描いていきます。
サンタクロース39
オレンジ系の色鉛筆も重ねながら全体的に色を重ねていきます。目も描き込んでいきます。目を描く際には、眼球は球体の一部が見えているという事を意識して描きます。ですから白目の部分も白一色ではなく、曲面を描くように陰を表現します。黒目の部分も黒一色ではなく、数箇所にわけて考えます。一度鏡で自分の目をじっくり観察するとわかります。黒目の中心と縁は濃い色です。縁で囲まれた円の中に、色が濃い目の小さな円とその周りの円があり、中心に向かって線が沢山あります。あとは環境によって様々な形のハイライトが入ります。この辺りを理解して描いていくと目らしくなりますね。
サンタクロース40
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唇はピンクと赤系の色鉛筆で塗っていきます。陰の部分は茶色、黒色の色鉛筆で塗ります。赤で横向きに塗るのではなく、縦の筋を一本一本描いていくとそれっぽくなっていきます。ヒゲも灰色で一本一本描いていきます。黒色や茶色の色鉛筆なんかも使って表現すると一色で描くよりそれらしくなっていきます。
サンタクロース43
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続きまして青いタオルを塗ります。ここは青系の色鉛筆を濃い、薄いで2本ほど選び塗っていきましょう。ハイライトは塗るか塗らないかくらいでケント紙の白を残します。
サンタクロース45
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今度は手前のガラスの灰皿を塗っていきましょう。といっても手前でピンぼけしてガラスなので、大半が白っぽいですね。まずは灰色の色鉛筆で輪郭を取っていきますが、輪郭もボケていますから、薄くアバウトに塗っていきましょう。
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周りのものが反射していろいろな色が映り込んでいます。くっきりはっきり描くのではなくボカした表現で塗っていきます。
サンタクロース50
現状の全体像です。ちょっと顔色も悪く感じますね。疲れた感じが出ているでしょうか?
サンタクロース51
あとはサンタクロースの真っ赤な服には白いフワフワがつきものですね。フワフワ部分を塗っていきましょう。と言ってもこれも白いですから、ケント紙の白をうまく利用してぬります。まずは、灰色の色鉛筆で輪郭を取ってフワフワの一本一本を描いていきます。色鉛筆を往復させるのではなく、フワフワの根本から先に向けてスッと力を抜いていきます。
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サンタクロース54
手前の小物を塗り忘れていたので塗っておきます。
サンタクロース55
フワフワの陰の部分に青系の色鉛筆、赤みがある部分に赤と黄色の色鉛筆をうっすら重ねていきます。
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サンタクロース57
目や唇を微調整しています。
サンタクロース58
サンタクロース59
これで概ね完成です。
ここからは半分は実験です。色鉛筆ぼかし液を使ってタッチをもう少し滑らかに出来ればと思います。まず筆を使って全体的にぼかし液で薄く色を伸ばしていきます。白く塗り残していた場所にも薄く色が乗っていきます。
サンタクロース60
全体的に色を伸ばしてぼかし液が乾いたら、色鉛筆で加筆します。特に色が濃い部分をぼかし液で色がボケた分塗り直します。
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写真ではわかりづらいですかね?少し滑らかになった気がします。
スマホで写真を撮って色味を暖かく調整してみました。
サンタクロース67
感想
出来ました~。やさぐれサンタクロース!メリークリスマスでハッピーなイベントのはずなのになんだか切ない絵柄ですね。非リア充の方はこんなポストカードをリア充の方に送りつけて相手を微妙な気持ちにさせるのはいかがでしょうか?なかなかの悪趣味ですね。さて作品の評価はどうでしょう?手前のピンぼけしたガラスの灰皿なんかをもっとうまく表現したかったですね。手前のボケたガラスと奥のボケてないサンタクロースの服の境目なんかがもっとリアルになればと思います。その辺の表現に色鉛筆ぼかし液がうまく使えないかと模索中ですが、今後の課題ですね。それでは次回のお題でお会いしましょう!