スチームパンク風 クジラの飛行船 メイキング
こんにちは!今日も元気に色鉛筆でぬりぬり~っと思いきや、今日は工作をやっていきます。少し前にコピー用紙とトイレットペーパーでフルフェイスの鬼のお面を作りましたが、管理人はお絵描きだけでなく、工作も好きなので結構、楽しかった。といことでこれからは工作ネタもちょくちょくやってみようかと思いながら、今回はスマホケースを作ってみようと思います!パチパチパチパチパチパチパチパチ!
せっかく作るので、よくある、既成のスマホケースを利用しての制作はやめておきます。自分で絵を描いただけというのもピンときませんので、斬新なデザインのスマホケースを作ってみましょう。という事でスケッチをしてみます。
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我ながら雑ですがわかっていただけますでしょうか?一応クジラをモチーフにしてみました。考え出してみてわかってきたのが、アイホンの側面のボタンとカメラのレンズは基本的にはケースで覆わない方が良いという事です。機能的にももちろんかさばらない方が良く、そういった条件を考えると、ありきたりなデザインになります。しかし、多少の機能性を捨てても、見たことないデザインのスマホケースを作ってみようと思います。厚みはあまりもたせれませんが、クジラの頭を少し薄めに作ってお腹を削れば立体的なデザインにも出来るはです。クジラの顎と尻尾でアイホンをはさみ、胸ヒレで優しく包み込み、アイホンから離れる事なくしっかりと守るデザインです。スマホの形から考えると、角から落ちても、画面が傷つくことはまずありません。どちらかというと長辺の真ん中あたりに画面が直接的に衝撃を受けないようにを守るものがあったほうが良いとか考えました。それが胸ヒレの役目です。顎のあたりにフックを作り、尻尾でひっかけアイホンの上下を固定します。寸法が異なるスマホでも背中から尻尾にかけてのあたりが可動すれば微調整が出来ます。
しかし、このデザインだとカメラのレンズの部分が隠れてしまっています。写真を撮るたびにケースを取らないといけないなんて面倒ですからなんとかしないといけません。写真を撮ることはそんなに多いわけではありませんが、それは嫌なので考えます。クジラを細くしても厚みを考えるとクジラの側面がレンズの視界に入りそうです。穴を開けるだけでは芸がありませんし、カメラの視界の広さとクジラの厚みを考えるとそこそこ大きな穴になりそうです。かといって望遠レンズ的な機能の筒をレンズの位置に狂いなく配置してコンパクトにおさめる技術は管理人にはありません。そう考えると、そこそこ大きな穴をデザインとして利用する方向で考えた方がいいように思います。その方向で考えると、クジラの頭が大きくえぐられたようになりますが、毎日手にとってみるものとしては痛々し過ぎます、、、色々考えて、クジラと機械の融合したデザイン。スチームパンク的なデザインにしようと思います。それなら穴の部分に機械のデザインを取り入れて馴染ませれるはず。海を泳ぐクジラではなく、大空を優雅に飛ぶ機械仕掛けのクジラです。そんな感じでどうでしょう。
デザインの方向性は決まったので、細かな部分はやりながら考えていきます。仕事であれば、全体の計画を立てて取りかかりのが良いのですが、工作は作りながら考えるのが楽しいので、結構行き当たりばったりですが、記事を読んでくださった方でも気軽に作れるようになるべく家庭に置いてあるものを利用して作っていこうと思っています。実際に制作していくにあたって、条件は完成した後でも胸ヒレや尻尾が動かないといけません。そういうことで固まってしまう粘土は使えません。前回の工作で鬼のお面をトイレットペーパーやコピー用紙で作りましたが、その時のお面を触った感覚だと今回もこれが使えそうです。針金をクジラの芯にしてトイレットペーパーで肉付けしていけば、形ができても多少は可動できると思います。そういう事でまずは針金で芯を作ります。頭から尻尾、顎のスマホのフックになるでっぱり、胸ヒレの3つのパーツをセロテープと麻ひもで固定しています。針金は一本だと弱いので各部位を何重かにしてちょっと力を入れたら曲がる程度にしています。
実際に買い替えたアイホンに乗せてみます。デザインは店頭などで見かけることはないので、斬新かもしれませんが、機能性のことはすでに忘れかけています。
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これに、トイレットペーパーに木工ボンドを水に溶いたものを塗ってくっつけていきます。水分を含むとトイレットペーパーはシナシナになりますが、乾けばボンドで固まっていきます。粘土に近い感覚で盛り付けていきます。
裏から見た感じです。
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制作途中ではありますが、スマホケースを作ろうと思った経緯をお伝えしておきます。
あれは、家族で地域のイベントに出かけた時の事でした。偶然お会いした、嫁さんのお友達一家に
ご挨拶し、出店で買ったたこ焼きを頬張りながら子供達が走り回るのを見ていました。のどかな日曜日のお昼過ぎ、何事もなく家に帰りゆっくり日曜日を満喫するはずでした。そんな平凡な休日のはずが、私が調べものをしようとスマホをポケットから取り出した瞬間!走り回っていた息子が、スマホを持っていた手にぶつかったのです。その瞬間、スマホは私の手から離れ、シリコン製のスマホケースはスマホから外れ、双方ともに宙を舞い始めました、、、、
5年近く使ったアイホン。バッテリーの減りが早くなって来たので、そろそろ買い替えようか悩んでいたアイホン。ポケットに入れるには大きめのサイズだけど、ゲームをするには見やすい画面のアイホン。近くの携帯ショップではなくわざわざアイホンショップに行かなければ修理出来ない手のかかるアイホン。なんだかんだで気に入っていたアイホン。走馬灯のように記憶が蘇ってきた刹那、、、
アイホンは地面のインターロッキングに向けて、勇敢にもタッチパネル側からダイビングしていました。
、、、無残な姿になったアイホンを抱き寄せ、膝から崩れ落ちる管理人に無邪気な息子が駆け寄り、パパ大丈夫?と声をかけます。
それから数週間、悲しみを乗り越えた管理人は新たな相棒を探す旅に出ます。新機種は品切れという困難を乗り越え新たな相棒と出会えた管理人ですが、まだまだ困難はふりかかります。なんと管理人の新たな相棒に見合ったケースが見つかりません。出荷数が少ない機種だからなのか、ケースのバリエーションがほとんどありません。そもそも正規のスマホケースは結構高い!それにこないだのようにスマホから外れるスマホケースなんて意味ないじゃん!という事で自作でスマホケースを制作することになりました。
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少し形になってきました。アイホンにサランラップを巻いて乗せてみます。頭がだいぶはみ出ました。厚みも結構あります。ただ、さすがトイレットペーパーです。軽い!その点は粘土と違った利点ですね。それに割れたりすることはありません。
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胸ヒレと尻尾に強度を持たせるために、コピー用紙を数枚重ねて、切って下地にします。
頭を少し小さくして、コピー用紙のヒレをくっつけていきます。今度はヒレが大きかったかもしれませんが、こちらも調整しながら盛り付けていきます。
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このままいくと、普通のクジラになってしまうので、そろそろスチームパンク的な要素を取り入れていかねばなりません。カメラレンズの部分はえぐりとるとして、そこにどういったパーツをはめ込むか考えていきます。このパーツの元となる物を探すのが、いろいろと妄想の世界に浸れて大変だったり、楽しかったりでした。
まずスチームパンクとは?とグーグル先生にお聞きすると歯車を使ったデザインが多い気がします。歯車自体も機械の中で普通に使われるものとは違いデザインされたもののようです。これを自分でゼロから作るのは大変なので、販売されているものを探すと、、、意外に値段が高い!まあ、高いといっても管理人のおこずかいと比べての事で、数百円でも買うことはできます。しかし、今回のクジラのスマホケースのデザインにあうものが無かったので、とりあえず歯車は後回しです。スチームパンクのデザインの軸になる部分が欠けた状態から、考えていかなければいけません。スチームパンクの共通点としては、機械的なデザイン、それも蒸気を動力とした仕組みのもの、金?ではなく錆びているので真鍮や銅の質感、などがグーグル先生から頂いた資料からうかがえます。歯車も含め何かを加工して形を作る事は出来ますが、工業的な均一なデザインになるには何かしら出来ているものの形を使った方が良いと思います。そこでまずはこちらを加工してみました。
見覚えありませんか?木工用ボンドの口とキャップを逆さまにくっつけて、爪楊枝で頭をぐるっと囲いました。真っ赤な色は塗装するとしてエンジンなのか?噴射口なのか?機械的なものにはなりそうです。
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カメラレンズの周りは円状に巻いた針金を下地に紙を巻いて成型していこうと思います。ペットボトルやシャンプーボトルの口付近を切って使おうと考えましたが、小さすぎました。サプリメントの丸い蓋に穴を開けようと考えましたが大きすぎました。いろいろ考えましたがこのパーツは自分で作った方がはやそうです。
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クジラ本体をえぐって、2つのパーツを配置してみました。カメラレンズの周りのサークルは大きすぎるかと思っていましたが、レンズから離れていることを考えるとこれでもギリギリ、レンズに入らないくらいでした。
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パーツを何を使用するか考えるのが行き詰まったので、本体のトイレットペーパーの表面に薄い紙を貼っていきます。鬼のお面の時と同様に、買った鞄の中に詰めてあるくしゃくしゃの薄い紙を使ってますが、新聞紙や半紙なんかでいいと思います。
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ここで、すっかり忘れられていた背びれをつけておきます。コピー用紙を数枚重ねて、本体に貼り付けトイレットペーパー、薄紙で覆っています。
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お腹の部分は一番スマホに接している部分になります。ここは板を貼り付けたような感じにしようかと思います。昔の船の甲板のような感じです。コピー用紙に形状と板のラインの下書きを書き5枚ほど木工用ボンドで貼り合わせます。乾けば厚紙程度の強度にはなるので下書きにそってカッターで薄く板のラインを切っていきます。紙1枚を切るくらいの感覚です。これくらいの溝を作っておけば塗装してもラインは残ると思います。
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クジラの目はビー玉、BB弾、いろいろ妄想しましたがアルミホイルを丸めました。表面はガサガサになりますが、大きさが自由に変えれます。
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コクピット?的な部分もいろいろ妄想に冥想を重ねアルミホイルで作ることにしました。スプーンやホークを使おうかと思いましたが、大きすぎてサイズがあいません、そこでコンビニのプラスチックスプーンの三分の一程度にアルミホイルを詰めて押して形を整えました。型があるだけでもきれいに成形できるのでスプーンを使うのはナイスアイデアでした。これに針金を張り付けそれらしくしていきます。
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横からの写真です。アルミホイルの目を入れてくちびるは麻ひもを貼り付けています。
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カメラレンズのサークルには、後々、クジラの機体名かマークかを入れる部分も作っておきます。薄紙を貼って乾いたらやすりで磨いて大きな凹凸が無いようにしておきます。
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サークルを本体と一体化させていきます。アルミホイルのコクピットも針金を格子状に貼り付けています。アルミと針金を木工用ボンドでくっつけるのは相性がいいとは言えませんので、乾くまでそっとしておき、さらに木工用ボンドで補強しておきます。まだまだ、機械的なパーツが少ないので、パーツを求めて妄想します。
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パンの袋を止めるやつです。これは複雑な形状をしていますが、面として何かしら使えそうな気がします。
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クリップです。分解して持つ部分を使えば、チェーンやストラップでつなぎ、クジラのスマホケースをキーホルダーのように使えると思います。ナイスアイテムを発見しました。
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使えなくなった100均のイヤホンを分解しました。ジェットの噴射口やビームの発射台として使えそうです。形状もナイスでイカしたアイテムを発見しました。
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パンの袋止めとクリップを埋め込みました。クリップは紐でつった時のバランスが取れる重心がこのあたりです。パンの袋止めはこの配置でいいのか思案中です。
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蒸気が動力源なら煙突がいるぞと思い煙突を作ります。爪楊枝に切り込みを入れて曲げ、薄紙を巻いています。大中小三本作ります。
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やすりで形を整え2種類の幅のマスキングテープを
巻いています。マスキングテープでなくても、紙でもいいと思います。
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コクピットを本体にくっつけて、煙突もさしてみました。
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横からです。
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本体の大きな凹凸を薄紙を貼って整えていきます。
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凹凸をわかりやすくするために、グレーの絵の具で全体を塗っていきます。
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乾いたらやすりで削っていきます。紙を貼ってやすりで削ってを何度か繰り返します。絵の具を塗る際には、あまり水分を多くしないで木工用ボンドを混ぜるといいかもしれません。もともと紙と木工用ボンドでかたまっているだけですから、水分が多いとやわくなりすぎます。また、やすりで強く削り過ぎても形が崩れるので適度な力で削りましょう。胸ヒレと尻尾が可動できる適度な硬さを保ちます。
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パーツもグレーに塗ります。プラスチックや鉄に着色するなら、専用のスプレーが良いと思うのですが、ここは費用をかけません。アクリル絵の具に木工用ボンドを混ぜて着色していきます。多少の凹凸は後々錆びっぽい加工をするので気にしません。
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本体はもっとツルツルの表面になればいいのかもしれないですが、可動できるにはある程度のシワも必要なのでしょうか?このあたりで区切りをつけて、グレーを下地塗りにして着色していきます。ちなみにクリップを使ったパーツも増やしています。ホッチキスの針なんかも使えるかもしれません。同じ形を連続して使うとそれっぽいデザインにしやすいと思います。
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ダイソーでこんなナイスアイテムも見つけました。本来の目的はネイルに使うようですが、こういった凹凸があるパーツを並べて貼り付けても良いと思います。でも今回はスマホケースをポケットに入れた際に引っかかって取れるなんて嫌なので使用は控えます。
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機械的なパーツを金色の絵の具で塗っていきます。下地の絵の具が表面についたので、だいぶ絵の具の食いつきが良くなりました。細かなパーツは発泡スチロールの残骸にさして塗ります。こうすると、塗る時も乾かす時も便利です。
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全体的に茶色の絵の具でムラを作っていきます。機械的なパーツは錆びを意識して茶色を使います。鯨本体は、最終的には隠れる色にはなりますが、同じ色をちらすことで、機械の部分と馴染むと思います。
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鯨の裏を白の絵の具で、お腹の木目調を赤と茶色の絵の具で塗っていきます。なんだか、浜に打ち上げられた鯨のようです。
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黒と青の絵の具で鯨の背中側を塗っていきます。このあたりの色が基本的な色になると思います。
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茶色と金色を全体的に散らしていきます。ここから筆ではなく、スポンジを作って塗装していきます。筆だとどうしても筆跡が残るので、スポンジの背の荒い方に絵の具をつけて叩くようにして、色をつけていきます。これだと小さな点々で表現できるので、鯨の皮膚の表面には良いと思います。
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逆に機械的なパーツには鯨の紺色を散らしていきます。鯨本体も最初より明るい紺色をスポンジで塗っていきます。
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乾いたら更に明るい紺色で塗ります。金色と茶色のムラがあまり目立たないなる程度に層を重ねていきます。白い部分も同じ要領です。
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機械的なパーツを木工用ボンドでくっつけていきます。わかりにくいですが、お腹から尻尾にかけての部分に左右3つづつ丸窓をつけてます。こちらは、コピー用紙を文具のパンチでくり抜いた丸い切れ端を利用してます。ハサミで切るよりきれいに切れてちょうどいい大きさです。同じように絵の具で塗って、マジックで窓中を黒くしています。
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大方色もぬれました。最後に鯨の飛行船に名前とマークをつけましょう。懐かしい曲目でくじら12号とつけようかと思いましたが、なんの関連もなくただのパクリになるのでやめておきます。もともとスマホケースを作るという主旨だったので、ケースや保護することを連想させる言葉を使いたいと思います。守という感じを使って守鯨?モリクジラ?と読むのでしょうか?もう少し考えて、箱鯨に決めました!ハコクジラ!今っぽいネーミングではないでしょうか?マークはシンプルにこんな感じです。
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パソコンで描いてコピー用紙に印刷してもいいですし、手書きで大きめに描いて縮小コピーしても精度は高いのに味があるテイストになります。これを鯨本体に貼っていきます。
仕上げに家に残っていたつや消しのスプレーのニスを塗って完成です。
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感想
スマホケースの制作という主旨から考えると機能的には、だいぶ掛け離れましたが、斬新なデザインになりました。ポケットに入らないことはありませんが、動いたり座ったりは無理でしょうね。バックに入れて持ち運ぶか、スマホスタンドとして使うか、部屋の電気から吊り下げて楽しむ、もしくは子供のおもちゃという使用方法でしょうか。自己満足の工作ではありますが、楽しかったです。反省点としては、表面の凹凸をもっときれいに仕上げても良かったなぁという点です。紙を使っているので、粘土なんかとは違いますが、もう数回ヤスリがけを繰り返せば、仕上がりが変わったかもしれません。表面の強度は充分です。このあたりが腰を据えて丁寧に出来るようになれれば色鉛筆でイラストを描く時も1ランク上の仕上がりが出来るようになるのではと思うのでした。
それでは!