テクニック まとめ 第三回
こんにちは。今日も前々回の引き続きで今まで作品を描いてきて、学んだことをまとめておこうかと思います。10番目の作品を仕上げて、今まで覚えたことを整理するためにという事でいくつか項目を上げてまとめていました。
・色の再現、混色
・影、陰の色 照り返しの影響
・ハイライトの塗り方
・写り込み・光沢の塗り方
今日は最後の4っつ目の項目です。
・写り込み・光沢の塗り方
これは難しいー!光沢感、つやつやしてる、金属的ななどこんな表現はどのようなことをもってして人間は認識するのか?いっそのこと色鉛筆で塗った後にニスでも塗ってみましょうか?となってしまいます。極論をいうと写真を色も形も完全コピーすればそういう表現ができるのですがそれだけでは元も子もないので少しでも管理人が気付いたことをまとめておきます。以前お題でも選んだスプーンこういった質感のもの。これにも写り込みがありました。ただ鏡のような質感というか写り込みではありません。いわゆる鏡面仕上げであればもう写真をどこまで再現できるかにつきます。お題に選んだスプーンはいわゆる普通のスプーンです。ステンレス?ニッケル?をメッキしたものでしょうか。金属はほかの材質に比べてコントラストが強いという事でしょうか。ハイライトの部分は真っ白、陰は真っ黒、写り込みも黒っぽいハイライトの白い部分から影の真っ黒までの距離が短く、ラインがはっきり分かれてる部分も多い印象です。逆にそうでないものが木や土なんかの表面がツルツルしてないデコボコ、ザラザラしてるものでしょう。ツルツルしてるから写り込みがあるんですね。そういう意識で材質を描き分けていけば少しは違いが出てくるかと思います。
写り込み
それとこれもお題で選んだ車。これは写り込みの塊のようなものでした。ライトの周りはほとんど鏡面でしたからよく観察するしかないのではと思います。ただボディー自体は写り込んでるものがわかるかわからないかの微妙なところ。これを描くにあたって一つのコツはないか?で、管理人が立てた仮説。あくまで仮説。それらしく描くための仮説です。写り込んでるものが実際の色より暗くなって見える。何が写り込んでるか理解できないほどなら、黒いシルエットの境目は白く明るくして描く。これは野外の撮影に限りますが仮に周りに建物や木などがあったとしてそれらは暗めに写り込んで空が写り込んでる境目は白っぽくなりやすいからです。言い方を変えると普通に建物を直視していたとして、空の上の方が青く青空でも、下にいくほど白っぽく見えるからです。地平線に近ずくほど見てる人からは遠くなるので白っぽく見えます。だから写り込んでる車も空と建物の境目は白くなりやすい。高層ビルなんかが写り込んでたら話は変わるので多くの場合に適用されるわけではありません。やはり写り込んでるものの実態を知るのが手っ取り早いのですが・・・。もう一点、ボディの形状が凸と出っ張っている部分は写り込みが広く伸びて、凹っとくぼんでる部分は写り込みの密度が上がってせまい面積の中にいろんなものが写り込んでます。
この4っつ目の項目は絶対的な解はなかなか難しい・・・それでも、こうやって考えることでまた気付くこともあります。大したコツにもなりませんが作品はいずれは皆さんがうなるようなものを描ければと思って試行錯誤です。
それでは。