透視図法 パースの考察 第二回
こんにちは。前回はパースの知識を記しておこうということで、一点透視図法の説明を書いてみました。今回は、二点透視図法の説明を書いておこうと思います。では早速描いていきます。
まず描くものは、前回と同じ立方体です。前回は真正面から見た感じで描きましたが、今回は少し斜めから見た感じで描きます。
まず、アイレベルの横線を描き、手前にある辺a1a2を描きます。こちらは、前回と同じくアイレベルに垂直になります。次にv1、v2をアイレベルのライン上に取ります。これが二点透視図法のヴァニシングポイントになります。そうなんです。一点透視図法のヴァニシングポイントは一点でしたが、二点透視図法のヴァニシングポイントは二点あるんですね。まさに字の通りです。もうわかってきた方もいるかもしれませんが、次にa1a2の各点から、v1、v2に向かって線を引きます。そうして出来た線上にアイレベルに垂直なb1b2を描きます。さらに同じようにc1c2を描き、出来た4つの点からv1、v2に向かう線を引くと自動的にd1d2が決まります。ここまでキッチリ描けていればd1d2もアイレベルに対して垂直になっています。これで立方体が出来上がりました。えっどういうこと?となった方もいるかもしれませんのでもう少し説明を加えますと、ヴァニシングポイントの意味を理解するのが重要かと思います。今回の二点透視図法にはヴァニシングポイントは2つでした。そして、今回の立方体には、辺が12あります。その内の4本はアイレベルに垂直な4本です。他にv1に向かう4本とv2に向かう4本で合計12本になります。っでv1に向かう4本とv2に向かう4本、アイレベルに垂直な4本はそれぞれ現実世界では平行な関係なんですね。縦線は一旦置いておくと、遠近法の表現では、平行な関係のものが同じヴァニシングポイントに向かって小さくなっていくというルールで表現されるいるということなんですよ。これを理解して描いていくと、頭がこんがらがったりしなくてすみますね。そして、気づいた方もいるかもしれませんが、多角形を表現したりするときにはv1、v2以外にもヴァニシングポイントは出てきます。例えば、今回の立方体の上面と下面に対角線を描いて延長すると、それぞれがアイレベル上で交わり別のヴァニシングポイントが現れます。この対角線と平行な関係の辺は同じヴァニシングポイントに向かうということなんですね。そしてさらに、気づいた方もいるいるかもしれませんが、縦の線も、垂直に表現するのではない、三点透視図法というものも存在します。ここでの説明は控えますが、理屈は二点透視図法の延長です。ヴァニシングポイントが増えれば描くのは大変になってきますが。現実の世界では縦、横、奥行きだけの三方向だけのものだけで成り立ってはいませんからね。ただ、ここでパースのことを書いたのは、絵を描く際に少しでも正確に形が描ければという願望のためですから、神経質になってこと細かく描く必要はないと思います。パースの知識があって下書きのガイドラインがあれば、適当な線よりは正確さがますことは間違いないと思います。
それでは。