色鉛筆で三びきの子豚のその後イラスト メイキング3
こんにちは。三びきのこぶたのその後と題したお題も3回目になります。前回は鉛筆画の下描きをトレースして、塗り絵の要領で色鉛筆で塗っていきました。今回もドンドン塗っていきますよー!
大人の塗り絵なんかが趣味の方にも参考になればと思いますので、ぜひお付き合い頂ければと思います。
前回は狼と豚の服や机を塗りましので、今回は、絵柄の中心の窓まわりから塗っていこうと思います。窓そのものと窓枠、カーテンレールと木の素材が多いですね。窓の建具は、オフホワイトにしようと思います。肌色の色鉛筆と茶色の色鉛筆で塗っていきます。
三びきの子豚のその後043
窓の開口部の上面は光が当たりにくいので、暗めに、側面は一番光が当たるので明るめに塗っていきます。
窓枠とカーテンを吊っているSの金具を塗っていきます。
三びきの子豚のその後044
窓枠は茶色の色鉛筆で、S字の金具は赤茶系と黄色の色鉛筆で塗っていきます。
三びきの子豚のその後045
S字金具は曲線ですから、もっと白いハイライトで曲線を強調してもいいかもしれませんが、素材が木なので控えめにしておきます。
カーテンレールを赤茶系の色鉛筆で塗っていきます。
三びきの子豚のその後046
カーテンの手前にでてきている部分をピンク色の色鉛筆で塗っています。この時点で豚さんが吸っている葉巻きに注目です。煙が出ています。カーテンを塗る前に白色の色鉛筆で煙を塗っておけば、上からカーテンの色を塗っても先に白色を塗っているのでまわりの色
より明るくなります。
カーテンの奥まった部分は赤茶系の色鉛筆で塗っていきます。
三びきの子豚のその後047
三びきの子豚のその後048
ピンク色から濃い赤茶色にきれいにグラデーションが出来るよう、色鉛筆の筆圧は同じで何度も重ね塗りしていきます。
三びきの子豚のその後049
窓から差し込む光のラインを意識して塗り分けていきます。さらに机の上のランプがあります。ランプのガラスの部分の奥に見えるカーテンもさらに薄く明るく塗り分けていきます。
カーテンはこんな感じです。
現状の全体像はこんな感じです。
三びきの子豚のその後イラスト050
と、ここで塗り忘れを発見!衣類は塗ったと思っていましたが、狼の麦わら帽子を塗っていませんでしたね。
茶色、オレンジ系の色鉛筆で塗っていきます。麦わら帽子の網目を意識して一本づつ塗っていきます。
三びきの子豚のその後051
三びきの子豚のその後052
三びきの子豚のその後053
三びきの子豚のその後054
あまり色を重ね塗りしすぎると一本一本が認識できなくなるので、適度なところでやめておきます。頭を入れる部分は濃い陰なので暗くしています。
机の上のランプを塗っていきましょう。素材は上からガラス、金色の金属、緑のガラス、ガラスの奥にひもという感じです。ガラスは奥に見えるものを表現していけばと思います。まず緑のガラスを緑系の色鉛筆で塗っていきます。
三びきの子豚のその後055
見ているところから考えてガラスが重なったり厚くなる部分、つまり、凸凹や縁の部分が色濃くなります。背景のカーテンも薄く塗っていきます。
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ガラスの中のひもは白く塗り残しながら形をとっていきます。
三びきの子豚のその後057
三びきの子豚のその後058
金色の金属は黄色、茶色、黒、オレンジ系の色鉛筆で塗っていきましょう。
三びきの子豚のその後059
窓の金具も同じ色で塗っていきます。
三びきの子豚のその後060
透明なガラスは黒で縁取りしていきます。もともとガラスの奥のカーテンは薄く塗っていたのでそのままです。
三びきの子豚のその後061
三びきの子豚のその後062
ガラスのハイライトを消しゴムで消して白くしましたが写真ではわかりませんね。もっと白くてもいいと思います。金属の黒い部分は本当に黒いので濃い目に塗っています。とりあえずランプはこんな感じです。
振り子時計を塗っていきましょう。こちらは机と同じような木で出来ていますから、茶色、赤茶、オレンジ系の色鉛筆で塗っていきます。それぞれの面の方向と光の当たり方を意識して塗っていきましょう。
三びきの子豚のその後063
三びきの子豚のその後064
三びきの子豚のその後065
振り子の部分はわかりやすく黒で暗くしておきます。少し茶色も混ぜてます。
三びきの子豚のその後066
三びきの子豚のその後067
文字盤の数字、針、金具を黒の色鉛筆で塗っていきます。濃い薄いで塗り分けていきます。
三びきの子豚のその後068
三びきの子豚のその後069
三びきの子豚のその後070
振り子時計はこんな感じです。管理人は24色の色鉛筆で塗っています。最近では黒の色鉛筆はあまり使わず混色で表現することが多いのすが、灰色の色鉛筆はあると便利なんだろうなと思う事が多い気がします。
腰壁を塗っていきます。こちらも木の素材ですから、黄色、茶色、赤茶、オレンジ系の色鉛筆で塗っていきます。全体的に左下のほうは暗めにしながら、差し込む光も意識して塗っていきます。机を塗った時のようにまずは黄色と赤茶の色鉛筆で
縁取りしていきます。
三びきの子豚のその後071
色鉛筆の筆圧を一定にして塗る方向も揃えて塗り重ねていきます。スケッチブックは塗り重ねる向きに合わせて回転させながら塗るとやりらすいです。
三びきの子豚のその後072
腰壁はこんな感じです。机と同じ色の色鉛筆を使ってますが、茶色を使う割合を多くして、色味を控えめにしています。
天井は白っぽく、オフホワイトにしておきます。天井と壁の境にあるモールも同じ色です。しかし、昼間の室内で照明を全開でつけている部屋ではないので少し薄暗いと感じるか感じないか。まず肌色の色鉛筆で塗っていきます。
三びきの子豚のその後073
黄色の色鉛筆で塗り重ねしていきます。
三びきの子豚のその後074
茶色の色鉛筆も少し重ね塗りしていきます。角の部分を意識して塗り重ねていきます。
三びきの子豚のその後075
少し塗り重ねすぎたかもしれませんね。天井はこのあたりにしておきます。
部屋の中もだいぶ色がついてきました。この調子で壁も塗っていきましょう!壁も白っぽくしようかと考えましたが、グリーンの壁紙にします。緑系の色鉛筆3本を使っていきます。まずは薄く縁取りをしてから塗っていきます。
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物理的に角になっている部分は暗めにしながら、絵柄的に豚と狼の背中側、絵柄の端のほうを暗めにしながら塗っていきます。
三びきの子豚のその後077
三びきの子豚のその後078
筆圧は一定でひたすら縦方向に塗り重ねていきます。はやく塗ろうとすると筆圧が強くなりがちなので落ち着いてのんびりと塗ります。
三びきの子豚のその後079
三びきの子豚のその後080
三びきの子豚のその後081
最近、背景を描く絵柄が多いのですが、こういった面積が広い部分をムラなく塗っていくのは結構難しいですね。大人の塗り絵なんかを綺麗に塗られているのを見るとすごいと思います。1時間ほどかけてのんびり塗り壁紙がおおむね塗れました。
窓の外に見えている景色を塗っていきます。こういった、部屋の中から外が見えているアングルで写真を撮るとどうなるのか?晴れの日の日中で考えるとこうなります。部屋の中の明るさを基準にして撮影すると外は白く飛んでしまいます。窓の外の景色に明るさの基準をあわせると部屋の中が暗くなります。今回は部屋の中がメインのイラストなので、外の景色が明るく白く見えます。ただ、写真のように明る過ぎて白飛びしてしまうと何があるのかわからないので、ほどほどに薄く明るく塗っていきます。
下描きのトレースでは忘れていましたが住宅を塗っていきます。ピンク、肌色、茶色の色鉛筆で塗っていきます。屋根の下には影も落ちます。
三びきの子豚のその後082
グリーン系の色鉛筆で目隠しの木を塗っていきましょう。少し塗り残しが残るくらいで白めに塗っていきます。豚の事務所には大きな庭があるのでそれを囲う木は少し遠く見えます。
三びきの子豚のその後083
空を水色の色鉛筆で塗っていきます。
三びきの子豚のその後084
薄く塗っていきます。下に行くほど少し白くしています。頭の上の空の色より地平線近くの空の方が白くなります。おそらく大気の空気層が距離が先まで重なって見える地平線近くの方が白くなる原理かと思います。
狼と豚の子供たちも塗っていきましょう。子供はすぐに打ち解けて一緒に遊びます。お父さんが何を話しているのか気になる長男豚の子供と、緊張しているお父さんを見て心配そうな狼の子供ですね。まずは狼の子供の毛並みを茶色の色鉛筆で塗っていきます。
三びきの子豚のその後085
色鉛筆をよく削って芯をとがらせて、毛並みの方向にスッと力を抜いていき、一本一本描いていきます。普段塗るように色鉛筆を往復させて塗ると毛並みの感じは出ませんので一本づつ塗っていきましょう。
三びきの子豚のその後086
オレンジ、黒などの色鉛筆も使って毛並みを表現します。
三びきの子豚のその後087
鼻、目、眉毛も描きます。狼に眉毛はありませんが、擬人化しているのでご容赦ください。狼ジュニアはこんな感じです。
豚ジュニアも塗っていきます。肌色、オレンジ、黄色、茶色、黒の色鉛筆で塗っていきます。まずは肌色で塗っていきます。豚も毛で覆われているのを意識して塗りましょう。
三びきの子豚のその後088
目、口、鼻、耳も塗っていきます。
三びきの子豚のその後089
これで2匹の子供たちにも色がつきました。子供たちを塗った感覚をもとに豚と狼を塗っていきましょう。
いよいよ長男豚の顔を塗っていきましょう。子供と同じ要領ですが、部屋の中なので濃い目に塗っていきます。肌色の色鉛筆で毛並みを一本一本描いていきます。鼻からおでこ首にかけて毛並みの方向を意識しながら描いていきます。
三びきの子豚のその後090
茶色の色鉛筆で陰の部分に毛並みを描いて濃くしていきます。
三びきの子豚のその後091
ピンクの色鉛筆で鼻や耳を塗っていきます。
三びきの子豚のその後092
全体的に濃くしていきます。ほっぺを少しピンクに。鼻の穴は全部黒ではなく入口は茶色、奥に行くほど黒というように、グラデーションというほどではないですが意識して塗っていきましょう。
三びきの子豚のその後093
髪の毛、眉毛、まつ毛、髭を茶色の色鉛筆で薄く塗っていきます。目の黒目も縁取りしていきます。
三びきの子豚のその後094
黒で濃くしていきます。髪の毛のハイライトは塗り残して白くします。
三びきの子豚のその後095
全体的に濃く塗り重ねします。
三びきの子豚のその後096
長男豚ついに完成です。
、、、手?足?を塗り忘れていました。顔と同じ色鉛筆で塗っていきます。
三びきの子豚のその後097
三びきの子豚のその後098
葉巻きは茶色とオレンジ系の色鉛筆です。先っぽの燃えている部分はオレンジ、赤、茶色、黒の色鉛筆で点を描くようにして塗っていきます。
三びきの子豚のその後099
今度こそ長男豚が出来ました。
いよいよ大詰めです。狼を塗っていきましょう。オレンジ系、茶色、黒の色鉛筆で毛並みを塗っていきます。一本づつゆっくり塗っていきます。
三びきの子豚のその後100
ついに絵柄のナンバーも100倍になりました。
三びきの子豚のその後101
三びきの子豚のその後102
さらに毛並みを塗り重ね濃くしていきます。
三びきの子豚のその後103
三びきの子豚のその後104
眉毛、鼻、目を塗っていきます。手と髭と尻尾も忘れずに。
三びきの子豚のその後105
これで狼も色がついて、絵柄もほぼ完成です。
三びきの子豚のその後106
あと少し手を加えておきましょう。狼のズボンをもう少し立体感を出すために消しゴムで色を薄くしていきます。ちなみに皆さん色鉛筆用の消しゴムをご存知でしょうか?普通の消しゴムより色鉛筆がよく消えます。砂消しゴムのように紙はいたみません。もうひとつ字消版という製図用の道具も便利です。いろいろ形の穴があいた薄い板で、絵柄の消したいところに当てて消しゴムを使えば、消したくない部分を消さなくて済みます。どちらも100円ちょっとで買えるのでオススメです。
三びきの子豚のその後107
三びきの子豚のその後108
ポケットの縫い目を白くして糸を表現します。こちらはカッターで切り出す?削る?ってます。デザインカッターなどあれば細かな作業がやりやすくなります。でも紙は痛むので作品の最期にやるか、最初っから白の色鉛筆で描くか塗り残しておくようにした方がいいと思います。
狼の顔を茶色と黒の色鉛筆で陰影を強めにしましょう。
三びきの子豚のその後109
同じく豚の顔、窓と窓枠の隙間、腰壁の板のつなぎ目など全体的にメリハリをつけていきます。狼の麦わら帽子にカッターで削ってハイライトを少し入れてます。
三びきの子豚のその後110
これで完成としましょう。
三びきの子豚のその後111
スマホで撮影したものを彩度とコントラストを調整してみました。
三びきの子豚のその後112
感想
三びきの子豚のその後と言う事で描いてみましたが完成までこぎつけました。どうでしたでしょうか?次男と三男はまったく出てこず狼と長男豚の子供が出てきて勝手に話が暴走していきました。 作品だけ見ると長男豚は踏ん反り返って、狼をいびっているように見えないこともなく、記事を読んでくださった方の意見は賛否両論かもしれません。でも、色鉛筆の趣味ですから何を描くかは自由です。長男豚と狼だけでなく次男と三男の豚たちのストーリーを考えるのも楽しいかもしれませんね。今回は色鉛筆で塗るという手を動かす部分だけでなく描くものを創造するという部分に着眼してみました。皆さんも是非自分の頭の中で何かを創造して紙の上に表現してみてください。