色鉛筆で三びきの子豚のその後イラスト メイキング1

こんにちは。今回も始まりました。色鉛筆初心者のための色鉛筆イラスト講座!前回、前々回と人物のスケッチが上達する為にと人物を漫画風に描いたり塗ったりしておりましたが、今回もいつもの写真の模写とは違う色鉛筆イラストを描いていきたいと思います。それでは今回のお題は~~~三びきのこぶた!パチパチパチパチパチパチパチパチ

皆さんご存知の童話です。数回前までの流れでジョジョ風のイラストをもっと荒木先生のタッチに似せて行くか?ドラゴンボール風のイラストか?と考えましたが、童話にしました。そうなると誰の画風?ポーズ?を真似るのか?という事になりますが、今回は誰かのタッチやテイストに似せて色鉛筆でイラストを描くわけではありません。

綺麗だな。かっこいいな。と思ったもの実物や写真を見ながら色鉛筆で描いていくのはとても楽しい事です。それと同じくらい、コレがこんな風になったら、、、こんなものがあったら、、、とまだ世の中に無いものや事柄を創造してカタチにしていくのはとても楽しい事です。それを今回は色鉛筆のイラストでやってみようという事なんですね。

三びきのこぶたのお話は多くの方が知っている童話です。このストーリーに沿った場面のシーンを色鉛筆で描いても、色鉛筆の絵本が出来ますが、それでは、独創性がありませんから今回は三びきのこぶたの20年後を描こうと思います。

管理人の知っている三びきのこぶたのあらすじはこうです。母親に自立をうながされた3匹のこぶたが家を出てそれぞれの家を作ります。長男がわらの家、次男が木の家、三男が煉瓦の家、そこに悪い狼がやってきて長男のわらの家を吹いて吹き飛ばします。続いて次男の木の家も吹き飛ばし、長男、次男共に三男の煉瓦の家に逃げこみます。狼は煉瓦の家も吹き飛ばそうとしますが、頑丈な家はビクともしません。方法を変えた狼は煙突から家の中に侵入しようとしますが、それに気づいたこぶたたちが鍋にお湯を沸かし、煙突から降りてきた狼を撃退してめでたしめでたし。こんなストーリーです。本によっては長男と次男は狼に食べられる話だったり、狼を鍋に蓋をして殺したりする話だったり様々です。残酷ですが、食べられたり殺したりする話が元の話のようではあります。

管理人の個人的な見解ですが、この話には童謡や昔話しの中ではわかりやすい教訓があるように感じます。そうです。自然災害の多い、地震大国日本では頑丈な家を作りましょう!、、、ではなく、地道な努力をしたものが報われるという日本の美徳とされるような教訓があります。これらを踏まえて管理人なりに三びきのこぶたの20年後を考えてみます。

今回の主人公は長男です。お話の中では、狼に食べられるのではなく、次男、三男の家に逃げこみ、狼を撃退して助かった話の20年後として考えました。そもそも長男はなぜわらで家を作ったのでしょう?管理人が考えると、こぶたたちは突然、母親に半強制的に家を追い出され、明日をどう生きて行くのか何の保証もない状態から物語が始まります。まさに青天の霹靂!その中で、もっとも年長の長男が考えた事を想像してみると、まず仕事を見つけなければ、食べていけない。しかし、仕事の当てがあるわけではない。仕事が決まるまで、飢えをしのがなければならないし、雨風をしのぐ最低限の家は必要。マンションを借りるにしても、保証人もいないし、敷金礼金も払えるわけがない。出費を最低限に抑えた家を自分で建てよう。これがわらの家を建てようとした経緯です。少しばかり楽をしようとした気持ちもあったかもしれませんが、部をわきまえ、質素な生活をしようとしたのは賢明な判断で常識的な考えでもあります。そんな長男から見た二人の兄弟はどうでしょう?なぜ次男は木材、三男は煉瓦を手に入れることが出来たのでしょう?もしかして自分より年下の二人には、母親がいくらかお金を渡していたのでしょうか?それとも、、、木材は近くの山からとってくることが出来るかもしれませんが、煉瓦はそうはいきません。もし盗んだのなら、、、とんでもないことです。まさに鬼畜の所業!そうは言うものの結果的に長男は二人の兄弟に命を救われます。盗んだ煉瓦で作った家に命を救われて、ずる賢い者が得をするのが世の中と言うものなのか?しかし、二人の兄弟は自分より多くの労働をして家を作りあげたのもまた事実。そんな葛藤の中、長男は大きく成長します。

注意 このブログは色鉛筆でイラストを描くための初心者向けの講座です。もうしばらく管理人の妄想にお付き合いください。

もともと、しんどい事はいや。努力家とは言えない長男でした。しかし、楽をしたいと思うのは本能!悪いことではありません。人類も、今の暮らしより少しでも快適に楽に暮らす事が出来ればと思い、研究や発明をして、それが今の暮らしになり、文化、文明と呼ばれています。楽をしてと言うと語弊がありますが、いかに効率的に儲けるか!ビジネスにおいては重要なことです。そして、狼に殺されかけると言うトラウマになりそうな修羅場からも学びます。弟たちにあって自分に無いもの。それを身をもって体験して努力する事、地道に続けることの大切さも学びました。学んだ事を実践して、長男は経営者として経験を積んでいきます。失敗する事もありますが、成功を重ねて町の有力者になりました。綺麗な奥さんとかわいい子供もでき、まさに順風満帆!こんな感じの人生はどうでしょう?

そして今回の色鉛筆イラストのもうひとりの主人公は狼です。狼の目線から例の事件を振り返ると、新たに引越してきたこぶたたちに、家の外から少しばかりちょっかいを出したらバカにされた。鼻炎の狼がくしゃみをしただけで壊れてしまうほどもろい家。それを繰り返すうちにこぶたたちが三びき集まって楽しそうでうらやましい。どうしても仲間に入りたいと思い煙突から降りていくと、こぶたたちのイタズラにしては度を越した熱湯釜!そんな騒ぎをお巡りさんが聞きつけてきてわけもわからないまま逮捕され、事情聴取では狼と言うだけで加害者と決めつけられ、あっという間に刑務所行き!友達の作り方、コミュニケーションの取り方を知らない狼は刑務所の中で考えます。多くの本も読み学びます。世の中矛盾を受け止め罪を償う事は出来るのでしょうか?

注意 念のため、このブログは色鉛筆でイラストを描くための初心者向けの講座です。

数年後、刑期を終えた狼は晴れて刑務所から出所します。人生をやり直そうと狼は懸命に努力します。しかし、世間は前科のある狼を簡単には受け止めてくれません。前科があるから、狼だから、、、どうしようもない理由で上手くいかない事ばかり。丈夫な体を生かして農家としてどうにかこうにか日々の生計をたてています。そんな狼も良き理解者に巡り会い、結婚して、可愛い子供にも恵まれます。

そして、二人?二匹の運命は再び交差します。町の地主として農地も貸している長男。今年は雨が少なく、作物の育ちがいまいちです。小作人を呼んで何かいい手はないものかと相談をしようと思い立ちます。今年から自分の畑だけではなく、新たな畑も借りて家族のために収穫を増やそうとした狼。隣に住む小作人の代表者が病気で寝込み、代わりに長男の家にやってきた狼。今年の不作の原因を説明します。お互いあの事件以来、会うことがなかった二人が再会を果たしますが、お互い気付いていません。お互いあの日が初対面でそれ以来会っていない、でも3人兄弟にとっても狼にとっても自分を殺されかけた憎い相手!何かを感じながら今年の収穫について語りあいます。

ハイ!このシーンを描こうと思います。ここまで読んでくださった方に感謝します。

ここからはこのシーンの下描きを描いていきます。場所は長男の会社の事務所、社長室のような部屋を想像してみました。シャーペンを使ってスケッチを描いている感じ、簡単な鉛筆画を描く感じです。豚の長男は社長机と椅子がありそこにどっしり座ったイメージ。狼は初めて地主を訪ねるにで緊張している様子が表現できればと思います。
三びきの子豚のその後001
色鉛筆 三匹の子豚 童話 メイキング

大きな形がとれたので、豚や狼の顔や服を描いていきます。
三びきの子豚のその後002
色鉛筆 三匹の子豚 童話 メイキング

豚は紳士っぽい服装ということで、シャツに蝶ネクタイとベスト。葉巻きを吸って堂々としたイメージ。狼は皮のジャケット、デニムっぽい生地のズボン。普段の農作業の格好にジャケットをはおって、なんだか申し訳ない感じ。
三びきの子豚のその後003
色鉛筆 三匹の子豚 童話 メイキング

描いていくと豚がギャングのボスで、か弱い狼を脅している風に見えてきました。お金と権力の力は偉大です。自然界のヒエラルキーを逆転させてしまいました。狼の右手で頭をかかせて申し訳ない感じを出していきます。
三びきの子豚のその後004
色鉛筆 三匹の子豚 童話 メイキング

狼の体の向きをもう少し見ている側に向けてみました。二人の顔のバランスも調整して書き込んでいきます。紅の豚を思い出してしまいます。
三びきの子豚のその後005
色鉛筆 三匹の子豚 童話 メイキング

部屋も書き込んでいきます。窓、カーテン、天井、机、壁。豚は町の有力者ですから、事務所もこじんまりはしていますが、きれいで高級な作りです。窓の高さが豚の身長に対して高すぎるので調整しました。

壁が少し寂しいので振り子時計をつけてみましょう。机の上にも小物をおきます。
三びきの子豚のその後006
色鉛筆 三匹の子豚 童話 メイキング

構図的には豚の顔と狼の顔を視点が行ったり来たりします。そういったポイントは偶数より奇数の方が絵に動きが出ると聞いたことがあります。そこで二人の顔と三角形になる位置に別のポイントを描こうと思います。何を描こうか考えた結果、二人の子供たちを描くことにしました。
三びきの子豚のその後007
色鉛筆 三匹の子豚 童話 メイキング

いつもの畑ではなく、町の中心部に向かった狼が気になってついてきた息子狼。狼が建物に入って行ったので外で待っています。そこで知り合った長男豚の息子。同世代で無邪気な子供たちはすぐに仲良くなり一緒に遊び回ります。長男豚の息子がここから、お父さん達が見えるよ!と息子狼に教えてあげ、緊張している父親を心配そうに見る息子狼。子供たちには、大人達の身分や権力は関係ありませんからね。でも自分たちの父親同士が殺しあった事がわかったらどうでしょう?
三びきの子豚のその後008
色鉛筆 三匹の子豚 童話 メイキング

振り子時計、机の上の本やランプも描き込んでます。
三びきの子豚のその後009
色鉛筆 三匹の子豚 童話 メイキング

これで下描きは完成です。鉛筆画にするなら陰影をつけていきますが、色鉛筆で塗っていきますのでこれで十分でしょう。次回はこれをトレースして色鉛筆で塗っていきます。トレースしたところからは塗り絵と同じです。

それではまた!

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