色鉛筆で年賀状 干支 猪 メイキング
こんにちは!さあ、今日も色鉛筆で張り切って塗っていきましょう!今回のお題はあれです。皆さんは毎年書いてますか?それとも届いた人に後から送ってる?それともSNSですませる?どれでしょう?という事で今回のお題は年賀状です!パチパチパチパチパチパチパチパチ!
早速、下書きを書いていきましょう。
干支 猪01
干支 猪02
こんな感じです。A4のコピー用紙にシャーペンで書いてます。この後トレースするので細かいことは気にしません。
来年の干支は猪ですね。猪と言えば猪突猛進か花札が思いつくのは管理人だけでしょうか?それと田舎育ちの管理人は子どもの頃、近くに猪が山から降りてきた!なんて話しもちょくちょく耳にしました。あとはジブリのもののけ姫のイメージも強いでしょうか?そんなイメージの猪ですが今回は花札をモチーフにして年賀状のイラストを描いてみようと思います。
下書きをもとに鉛筆カーボン紙でケント紙にトレースしていきます。
干支 猪03
花札の猪のイメージは赤い花と赤い雲での平面的な絵ですね。赤い花は荻の花だそうです。そんな絵柄をデザインしているメーカーさんは実は任天堂さんなんですね。ゲーム機のメーカーのイメージが強い任天堂さんですが、おもちゃ屋さんに並んでいる花札やトランプなんかは任天堂さんのものが多いんです。マリオやポケモンのトランプなんかは流石、任天堂さんですね。そんな花札の構図が頭に焼き付いていますが、今回は雲、荻の花、猪はそのまま使って構図を少し変えてみようと思います。
下書きが出来たので、いよいよ色鉛筆で塗っていきます。まずはメインの猪です。雲、荻の花、猪と大きく分けてみっつの要素がありますが、特に猪は花札的な平面的なイラストではなく、立体的なリアルなタッチでいこうと思います。茶色の色鉛筆で輪郭を描いていきますが、ここでひとつチャレンジ!最近、色鉛筆ぼかし液をちょくちょく使ってますが、もっと使い方を増やすために塗ったあとぼかすのではなく色鉛筆の芯の先をぼかし液につけてから塗っていきます。どうなるか、異常に気になったので試してみます。
干支 猪04
結果、使用方法としては、猪の毛並みには向いてないかもしれませんね。ぼかし液で水分を含んだ色鉛筆の芯はあまり力を入れなくてもケント紙に色がつきますが凸の部分が出来てしまいました。毛並みで輪郭を描くのには雑さが出てしまうかもしれませんね。
そんなささいな失敗は気にせず塗っていきましょう。黒い色鉛筆で陰の部分を、黄色の色鉛筆で日が当たる部分を毛並みを一本ずつ塗っていきます。
干支 猪05
ここで色鉛筆ぼかし液でぼかしていきます。
今回はぼかし液を押していくので覚悟しておいてください。
干支 猪06
ここは普通に筆でぼかしていきます。これで猪の大半の部分に色が乗りました。再度、黄色と黒の色鉛筆で毛並みを描いていきます。一本の毛並みが長くなりすぎないよう、毛並みの方向を意識して塗っていきます。
干支 猪07
干支 猪08
茶色と灰色の色鉛筆も使って毛並みを足していきます。
干支 猪09
オレンジ色の色鉛筆も使って色数を増やしていきましょう。
干支 猪10
干支 猪11
なるべく芯を尖らせながら濃い線を描きます。最初にぼかし液でぼかした毛並みと差をつけて積層感を出していきましょう。
干支 猪12
濃い部分を強調して立体感を出していきます。
干支 猪13
足の爪も黒と灰色の色鉛筆で塗っていきます。
干支 猪14
目、鼻も塗っていきます。
干支 猪15
これで猪は概ね塗れましたね。
豆知識のコーナーです!年賀状の起源を調べてみました。始まりは政治的な伝令書を遠方に届ける制度が整い始めたのが、7世紀中盤の大化の改新以降だそうで、その後、貴族階級で年賀状的なものが書かれているそうです。それから、時代は過ぎ、江戸時代後期には飛脚の制度も発達して、寺子屋で庶民も読み書きそろばんを学ぶようになり、年賀状が庶民にも普及していったそうです。
荻の花も塗っていきましょう!花札の花の色は赤いですが、ネットで調べてみると紫色っぽくもあります。まずは薄い緑とピンクの色鉛筆でかたちを塗っていきます。
干支 猪16
今度は濃い緑と赤の色鉛筆で塗り重ねて、表情をつけていきます。茎が太い部分は少し茶色の色鉛筆も使ってみました。
干支 猪17
干支 猪18
葉っぱも塗っていきましょう。
干支 猪19
干支 猪20
想像はしていましたが、密度が薄く、重なったりしている部分がないので少し平面的ですよね。とりあえず、このまま塗り進めてさびしいようなら後で加筆するようにしましょう。ということで、画面右上の荻の花も同じ要領で塗っていきます。使っている色鉛筆も同じです。一点、手前と奥という遠近感を出すために、左下の塊より少しだけ花や葉を小さく描きます。
干支 猪21
干支 猪22
干支 猪23
干支 猪24
地面も塗っていきます。猪が山の中を走っている感じなので、凸凹の獣道で奥は崖のような岩が立っているのを想像しながら、ひつこくならないようさらっと描きます。
干支 猪25
干支 猪26
干支 猪27
濃いオレンジ色、茶色、黒といった色鉛筆を使って、凹凸の陰影を意識して塗っていきます。
干支 猪28
干支 猪29
またまた色鉛筆ぼかし液でぼかしてなじませておきます。広い範囲に薄ーく色を伸ばすにはとても便利です。筆も面相筆のような幅が広いものだと効率よく伸ばせますね。
雑学コーナー
今度は干支について調べてみました。十干十二支というものが暦を作るためにあったそうで、中国から朝鮮半島をへて、日本には6世紀に伝わったそうです。アジアの色々な国で干支はつかわれているそうですが、中国では猪の代わりに豚が干支だったり、ウサギの代わりに猫が干支の国もあるそうです。
さあ、残りもわずか。雲を塗っていきましょう。雲は配置的にも、色的にも非現実的な表現になりますが、赤色で和のテイストで描いてみます。まずは濃い朱色の色鉛筆で輪郭を太めにとっていきましょう。
干支 猪30
輪郭の近くは濃く、遠くなるほど薄くなるよう塗っていきます。
干支 猪31
干支 猪32
さらに色鉛筆ぼかし液です。ここでもぼかしていきましょう。あまり多く使うと写真のようにテカってます。
干支 猪33
さらにさらに実験です。ぼかし液でケント紙が乾く前に塗り重ねてみます。
干支 猪34
まあ、失敗です。ぼかし液でぼかしたと思いきや、ムラができて汚くなりました。
干支 猪35
そんな失敗も気にせず、ケント紙が乾くのを待って塗り重ねてムラをなくしていきます。
干支 猪36
雲も塗っておおむね画面の中の要素がかけました。やはり荻の花の背景の白場が目立ってさびしいですね。それと猪の影を塗っていませんでした。茶色、朱色、黒色の色鉛筆で影を塗っていきます。
影もぼかし液でぼかしてなじませときましょう。
あとは荻の花の隙間を埋めていきます。濃い目の緑、茶色、黒色あたりの色鉛筆でシルエットを大雑把に描いて埋めていきます。
ぼかし液でぼかしたあと、もともと描いていた手前の花や茎をなぞって、奥と手前の差をつけてみました。
完成です。
干支 猪41
スマホで彩度とコントラストを調整してみました。
干支 猪42
感想
今回はぼかし液を使いまくりました。色々な使い方を試したので、失敗も多かったですね。やはり色鉛筆ぼかし液の名前のとおり色をぼかすのに使用するのが一番いいようです。特に色が薄ーくつけたい部分なんかは、色鉛筆で薄く塗って線が残るより、薄く伸ばして塗れるので便利です。皆さんも是非、色鉛筆と一緒に揃えて、表現の幅を広げてくださいね。一枚にこんなに時間をかけていたら年賀状なんて描き終えないかもしれませんがスキャナーとプリンターがあれば複製できます。数人だけでもイラストを描いて送れば、新年一発目のサプライズになること間違いなしです!
それでは!