色鉛筆で絵葉書!暑中見舞い メイキング 

こんにちは。さあ今日も色鉛筆で塗っていきましょう!

前置き
このブログは塗り絵の要領でイラストを色鉛筆で塗っていき、その塗り方を紹介していく色鉛筆のイラスト講座です。色鉛筆初心者である管理人が同じ初心者の方にもわかりやすく解説出来ればと講座を始めて一年以上になりましたが、何度か講座を読みにアクセスしていただいている方も出てきて嬉しい限りです。ありがとうございます。さて管理人は講座の記事を書いているのが、記事をアップしているタイミングと少し時差があることから今まで時期的なイラスト、季節的なイラストはあまり描いていませんでした。しかし、今回は気分を一新して、季節的なイラストを描いてみようと思います!それでは、今回のお題です。

暑中見舞いイラスト

パチパチパチパチパチパチパチパチ!

突然ですが、皆さんは手紙を書きますか?普段のやり取りはSNSで十分!年賀状もSNSで!なんて方も増えてきてると思います。管理人も手紙なんてものを書くほどマメではありません。せいぜい写真屋でプリントアウトした年賀状を送る程度です。そんな現代だからこそ!という事で、今回は特大の絵葉書!特大暑中見舞いです!

、、、特大と言ってもいつも通りのA4です。ハガキのサイズに比べて特大暑中見舞いということです。

それでは、下書きを描いていきましょう。と言っても暑中見舞いという事で、暑中お見舞い申し上げます、、、と普通に書いてもイラストにはなりません。暑中見舞いにふさわしい、夏にふさわしいものと言えば、、、金魚、風鈴が涼しげで良いのではと思いつきました。

なんだか下書きに至るまでの説明でズルズル長くなり読者の方が飽きてしまいそうなので、先に下書きを公開しておきます。
暑中見舞い01
色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

金魚が泳ぐ風鈴です。普通に金魚や風鈴のイラストを描いても良かったのですが、ひとひねり?してみようと思いこんな下書きになりました。この状態では形がわかりずらいかもしれませんが、出来上がる頃には金魚とわかってもらえると思います。風鈴金魚!なんか風林火山みたいでカッコいいですね。風鈴の写真を見ていたら金魚鉢に見えて来たので、いかにも金魚鉢というデザインのものをひっくり返して風鈴にしてみました。ひっくり返しているので、水なんて入らないし金魚が泳ぐ事なんて現実ではありえません。でもそんなあり得ない事を表現できるのがイラストの良いところでもあります。こんな手品のネタみたいな風鈴があればプレゼントの品物として売れるかもしれません。下書きとしては金魚、金魚鉢、風鈴の3枚の参考写真を拡大縮小、回転、切り貼りしたものをトレースしました。トレースしてしまえば塗り絵と同じ要領です。

このサイズで描いたので、金魚は実物と等倍程の大きさです。風鈴に至っては実物より大きいですね。まず金魚から塗っていきましょう!赤の色鉛筆で尾びれ、背広、鱗を中心にラインで形をわかりやすくしていきます。
暑中見舞い02
色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

金魚の輪郭がわかりやすくなってきました。もう一段階濃い赤の色鉛筆で鱗のラインを描いていきます。色鉛筆の芯を尖らせ細い線で描いていきます。
暑中見舞い03
色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

薄めのオレンジ?山吹色の色鉛筆で塗っていきます。尾びれ、背広の透き通った感じが出るように意識して塗ります。
暑中見舞い04
色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

オレンジ色の色鉛筆も使います。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

先程塗った山吹色と赤色で塗った部分の間を塗っていきグラデーションになるよう意識して塗ります。

さあ、ここで新兵器、グレー、灰色の色鉛筆を投入です。以前から薄い灰色を塗るときにあれば便利だなと思いながらも黒を薄く塗っていたのですが、画材屋の近くを通ったので試しに購入してみました。24色の色鉛筆だと灰色がないセットもあるかと思うので、そんな時は黒と白の色鉛筆でうまく重ね塗りしてみましょう。
暑中見舞い06
色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

黒の色鉛筆で目、陰の部分を塗っていきます。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

目が入ってだいぶ金魚らしくなってきました。皆さんご存知だと思いますが、魚にはまぶたがありません。陸にすむ動物は目を守ったり、眼球を涙で濡れた状態に保つためにまぶたがあります。水中にすむ魚はその必要性がなかったのでまぶたが発達しなかったそうです。一部例外としてサメ、エイ、フグ、マンボウなどは下まぶたやまぶたのようなものがあるそうです。以上、管理人の豆知識コーナーでした。

今まで使った色鉛筆と赤紫の色鉛筆で加筆していきます。
暑中見舞い08
色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

鱗の形が塗りつぶれないよう塗り重ねます。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

金魚はこんな感じで一旦完了です。他の部分を塗りながら、気になるところがあれば手を加えます。

風鈴?逆さまの金魚鉢を塗っていきます。まずは、青いフチからです。青系の色鉛筆2本ほどと黒の色鉛筆を使っていきます。
暑中見舞い10
色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

選んだ青系の色鉛筆の中で明るい方でザッと塗ります。ハイライトは塗り残して紙の色で表現します。
暑中見舞い11
色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

濃い方の青い色鉛筆で塗り重ねていきます。塗る幅も狭く、素材もガラスですから色の境目をグラデーションにしようとは意識してません。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

鉢の縁の濃い陰を黒の色鉛筆で塗っていきます。ガラスはコントラストがきつめですから黒も使って塗り分けていきます。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

グレーの色鉛筆で薄い陰をつけました。鉢の縁の波状の部分、球の部分と形を意識して陰をつけます。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

話しがかわりますが、こんなでかいハガキをどうやって送るんだ?と思われている方もいらっしゃるかと思います。大丈夫です。単純です。封筒に入れて送ります。なるべく丈夫な厚紙で、イラストを描いたケント紙を挟み、封筒に入れます。ポストに投函するのでは、作品を折り曲げなければ入らないでしょうから、郵便局の窓口でお願いします。そうすれば封筒の重さをはかって必要な切手の金額を教えてくれます。

今回は盛りだくさんです!さらに新兵器!いや、最終兵器?を投入しまし。メルツ、色鉛筆ぼかし液です!!ババーン!
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

水彩色鉛筆は水でぼかす事が出来る色鉛筆という事をご存知の方は多いと思います。管理人は油性の色鉛筆を使っているので、そんな技法は無いと勝手に思いこんでおりました。しかし、ユーチューブなどにアップされている早送りのメイキング動画を見ていたら、突然色が塗られている部分が伸びている、色鉛筆の芯を横倒しにして塗ったにしてはいきなりすぎるように感じます。グーグル先生にいろいろ質問してみたところ、油性色鉛筆にもぼかし液があるということが判明しました。そんなこんなで、灰色の色鉛筆を購入した際に見つけいっしょに購入しました。200円ほどです。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

そのメルツ、色鉛筆ぼかし液を使ってみました。艦長!メルツはまだ、テスト操縦も終えていません!いきなり実戦に投入するのは危険です!ではあれに対抗する手段が他にあるとでも言うのかね?、、、それは、、、かまわん。全責任は私がとる。メルツの出撃準備を開始しろ!ウイーン、ウイーン、ウイーンメルツ出撃準備開始!メルツ出撃準備開始!、、、というやり取りが管理人の頭の中であった後に部屋から使い古しの筆を探してきて使ってみました。透明の液体で臭いもほとんどありません。味はまだ未確認です。金魚鉢のグレーの部分を薄く伸ばしてみました。写真では変化がわかりずらいと思いますが、うっすら色鉛筆の線が認識できる状態が色がぼけて伸ばされました。管理人としては望んでいた効果が得られたので大満足です。またひとつ新たな技法を知りました。きっと記事を読まれている方の多くはそんなもの知ってるよ!と思われていると思いますが、なにぶん独学なものですからご容赦ください。

風鈴をつっているひもを塗りましょう。淡い緑のひもにしようと思うので、緑系の色鉛筆を2本使います。斜めにストライプを描くよう色を交互に塗ります。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

暑中見舞い18
色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書
色鉛筆ぼかし液が半乾き状態で塗ったので若干色がぼけましたが、毛糸のような質感を出すときに使えそうです。

風鈴の上下の玉?を塗りましょう。本来なら、もっと金属的な部品があるかと思いますが金魚が主役なので省いています。赤い透明の玉にしようと思います。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

赤系を2本とピンクの色鉛筆、黒を少し使いました。ひもが通る穴のあたりの色を濃くして、半透明の素材が重なって見えている感じを出します。

上から塗ってきましたが、いよいよ大詰めの短冊です。和紙の質感を出せればと思いますので、薄く黄色と水色の色鉛筆で塗ってぼかし液でぼかそうと思います。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

ぼかし液を使いたい気持ちが強すぎて、色鉛筆で塗った経過を写真で撮るのを忘れてしまいました。いい感じでぼけてくれましたが、下書きのシャーペンのラインが混ざったのか少し色が濁ってしまいました。

練り消しゴムで少し濁った部分を消しながら青紫の色鉛筆で短冊の縁を塗りました。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

夏に手紙を書く文化というのは日本では江戸時代に始まったそうです。人間付き合いを重要視していた時代で、一年を2期に分けて考え一月は一ヶ月近く挨拶周りしている方もいたらしいです。武家なんかは上下関係は厳しいでしょうから挨拶に行くほうも、来られる方もそれが仕事という感じなんでしょうか?そんな中、遠方で行く事が出来ない方に手紙を送ったそうです。後半の期が始まるのが今で言う暑中見舞いを出す時期だったようです。それから大正、昭和と時代を経て、年賀状や暑中見舞いが大衆化していったようです。平成も終わりかけた今では手紙は廃れていく一方ですが、それに変わる新たなものが出てくるのでしょうか?

最後に暑中見舞いのお決まりの文面を黒の色鉛筆で書いていきます。筆で打ったてやはらいを書いたのを意識して一画ごと書いていきます。小学生の習字の授業で、二度書き三度書きをして形を整えていたのを思い出しました。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

これで完成です。スマホで写真を撮って彩度とコントラストを調整してみました。
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色鉛筆 暑中見舞い 絵葉書

ガラスの透明感、短冊の和紙の質感感じるようになったでしょうか?

感想
今回はいつもより短いスパンで完成しましたが盛りだくさんでした。なんと言っても灰色の色鉛筆とメルツ、色鉛筆ぼかし液と言う新たな道具を試してみたのが楽しかったです。どちらも今回のお題にマッチした動画で絵柄に大きく影響して良かったです。色鉛筆の本数なんかは36色やもっと多色のセットも便利なんでしょうね。まあ、それでも管理人としては限られた予算で楽しめる趣味を紹介すると言う本講座の意図を忘れず、ボチボチ必要な道具を追加しながらやっていきたいと思います。皆さんも今回の作品のような特大絵はがきを描いて知人に送って驚かしてみてはどうでしょう。意外なサプライズで喜んでもらえたり、絵はがきが素晴らしければ額に入れて飾ってくれるかもしれませんよ。

それでは、次回のお題で会いましょう!

このブログは24色の色鉛筆を使ってイラストを描いていく過程を記したものです。36色でも、多色でもアナログな道具で費用が安くて楽しめる趣味です。今回のお題に共通点がありそうな作品をいくつかあげておきますので、よかったら参考にして下さい。
水・液体・ガラス
色鉛筆でグラスのイラスト メイキング
色鉛筆でウィスキーのイラスト メイキング

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